2008年4月13日日曜日

秩父旅情





最近全然休日に出かけていなかったので、思い切って10時頃から秩父へ向かった。あそこらは寒いのでうまくすれば桜がまだ見れると思ったのだ。

で、案の定秩父から奥は桜がまだまだ満開だった。

天気は曇りで今にも降りそうだったのだが、三峰口駅に着いたときはまだ降っていなかった。

そこからは路線バスで三峰神社に向かった。山を登っている途中で雨が降ってきた。特に自分が運転しているわけでもないし、景色を期待しているわけではないのでどうでもよかったのだが、バスの運転手の話によれば晴れるとたいへん景色のいいところらしい。

45分で神社に着くと、山の高いところにあるためすっかり雲の中だった。霧雨の中を歩いてゆっくり神社本殿へ向かった。次のバスの時間まで2時間以上あったからだ。途中、日本武尊の像があったためちゃっかり見てみた。霧があったため顔ははっきり見えなかったが、3メートルくらいの白い石像だった。命は東征の折ここに立ち寄り、イザナギ、イザナミを祭る祠を建てたというのが起源らしい。

本殿は最近再建したらしく、日光風のけばい装飾がされた建物だった。山の深い中にある神社としては紀伊山地の山奥にある玉置神社とはえらい違いだ。おまけに本殿の横に温泉ホテルまで経営している。確かに深山の中なので風情は損なわれているとはいえないが、さすが首都圏に近いだけのことはある。ただ、江戸時代ごろの神社の配置図を見ると昔から本殿脇には参拝者のための宿泊場があったようである。

温泉に来た老人の集団を横目に見つつ、宝物館を訪ねた。他には誰もいなかったのでゆっくりと展示を見ることが出来た。ここは日本オオカミの生存の可能性が高いとのことだった。紀伊山地にもそういった希望的願望はあるが、ここのは一応写真や毛皮等もあるため、本当にいるのかもしれない。そういえばここの神社の狛犬もほとんど狼のような造形だった。思った以上におもしろいものがあり満足した。帰りがけには宝物館の方に飴までいただいてしまった。

最後は帰りがけ土産物屋で食べた芋のでんがく(300円)がやたら旨かったことだ。ジャガイモに似ているが、品種の違う中津川芋とかいう地元でも少量しか採れない物で、味は甘みがあり、味噌の山椒の風味と相まっておいしものだった。これは是非食べてもらいたい。超おすすめ!

帰りも白い霧を抜け、秩父市街に降りてくるとすっかり雨だった。

(20080413 ヒヒヒ)

1 件のコメント:

ヅダ さんのコメント...

霧のかかり具合といい、出そうな雰囲気がよいですな。