今年最後の映画は「アバター」としていたのですが、同僚と何の因果かクリスマスイブに行ってきましたW
この映画、自分的には「エクソシスト」以来のトラウマ映画となりました。ホラーは基本的には怖くないのですが、事実っぽいのは昔から苦手でこの映画もそういった手法を使った実録形式のホラーなのです。
ここから、ネタバレなので今後この映画を楽しく(恐ろしく)観たい人は読まないでいただきたい。
フォースカインドとは第4種接近遭遇のことで、宇宙人に拉致されることを言っています。
ストーリー的にはミラ・ジョボヴィッチと監督が語り部となって、”実際におきたアラスカ州ノームの事件”を、実際に現場で録画された映像とミラ主演で作ったドラマパートで綴っていくというものです。
宇宙人の姿は直接的には映像に出てきませんが、登場人物への催眠等にて口々に語られます。
夫の死の謎を追いながら、ノームの人々の精神治療を行う中で主人公のタイラー博士(ドラマパートはミラが演じている)は恐ろしい事実にたどり着きます。いたるところで繰り返される現実の関連性および匿名の実在の登場者たち。執拗にこれを繰り返すのは、逆に言えばこれがフィクションだからですが、映画的にはこの手法が非常に利いています。
この映画は、ラグクラフトのクトゥルー神話に酷似しています。宇宙の悪神が太古より人間に干渉していること、それに対して人類は対抗力がないことを絶望の中で語る。これらの主だった手法はすべてラグクラフト流です。脚本を書いた人間および監督はこのことを非常に理解したうえで効果的に映画手法の中に組み込んでいます。しかし、ここに書いた分析的なことは後で冷静になって考えてから分かったことなので、映画観た直後は久しぶりに怖くなりました。
特に本物のタイラー博士へのインタビュー時の博士の姿が怖いんです。もう、つのだじろうの描く怨霊クラスの怖さでした。子供が見たら100%トラウマになります><(この辺りもクトゥルーっぽい)
・THE 4TH KIND(フォース・カインド)・・・・7点
もう観ているのですが、次回は今年最後の「アバター」について書きます。
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