お盆に久しぶりに男泣きの面々と映画に行った。(会長、ユダ氏欠席)
巷で噂の庵野監督の「シン・ゴジラ」だ。
ゴジラ映画を映画館で見るのは何十年ぶりかだ。
20時過ぎの回で、公開3週間目にしては結構入っていた。
いつもの席に座り、長いCMを観る。ここで何度も書いているが、映画の予告以外の宣伝を見せるのは本当にやめてほしい。金を払っている客に、全く関係ない結婚式場のCMを見せるのは、どういう了見なのだろう。
映画はサクサクと進む。ゴジラの登場シーンもそんなにもったいぶっていなくてよい。
初期ゴジラの動きが面白い。
これは面白い傑作映画では、と開始20分は思っていた。
しかし、話が進むにつれ変な方向にファンタジーめいてきた。
怪獣映画なのだからファンタジーなのは当たり前なのだが、出てくる政府側の主役たちが出来るいい人過ぎて気持ち悪いのだ。あまりに現実離れしている。
「インディペンデンスデイ」と同じような気持ちの悪さなのだ。
まだ、「インディペンデンスデイ」は、お約束な結末にするために制作側が仕方ないだろ、という気持ちが現れているようなユーモアがあったのだが、この映画からは感じられなかった。
なんか、本気で信じているような(させたいのかも)気持ち悪さが終始続くのだ。
例えると、エヴァのゼーレみたいな感じがするのだ。
本当は中身空っぽなのに、雰囲気だけ描くのであとは感じてみたいな。
しかし、それも東日本大震災を見てしまったから、政府の描き方に個人的に違和感を覚えるだけかもしれない。
現実と映画は違う。それでいいはずだ。
「シン・ゴジラ」は映画としては、普通に面白い。ゴジラを倒すための最終作戦の絵面も、コミカルでいて説得力がある。
ゴジラ映画として語る力は私にはないので、そこの評価はできないが、日本のSF系映画として出色の出来だろう。
それでも私にとっては気持ちの悪い映画であった。
・シン・ゴジラ ・・・・ 8点
次回は?
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