今回の映画も全く期待せずに観たが、かなり面白く感じた。(よくあるアレですね)
これは四十代になったオタクの末路と、魂の救済を描いた快作であった。
しかし、この映画を手放しで喜ぶには、葛藤があった。あまりに救済され過ぎていて、逆に現実のオタクはもっと悲惨であると告げられているような惨めな気分になるからだ。
このような対象を絞った映画が作られるのは結構なことだが、いざ自分の年代がターゲットになっていると思うと、オタク万歳のバカ映画として、冷静に語れないものだ。
まあ、自分の感情面としては悶々とするところがあるのだが、映画自体は非常に面白かった。ある意味一服の清涼剤と言えるような、通快さが物語全体を覆っていた。
また、所々にある80代キャラへのオマージュもツボをついていた。
オタクな懐古的なネタ話をここまでエンターテイメントとして成立させたのは、立派と言える。何回も使える手法ではないが、自身この年代になって偶然観た印象に残る一本となった。
・ピクセル・・・・8点
偶然は必然なのかもしれない。
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