かつてこの世の果てでひっそり同人活動を行っていたサークル。それがGPX企画です。そこで大体定期的に作成されていた会報「欲の皮」。そのまぼろしの会報をネット上に再現するブログです。このブログは何人かのGPX企画の生き残りでお送りしています。
2012年10月7日日曜日
アイアン・スカイ
こんばんわー。
昨夜、いつもの男泣きのメンバーと「アイアン・スカイ」を観てきた。
珍しくハリウッドではない、ヨーロッパ製作のSF映画である。
大筋は月の裏側に潜んでいたナチスがUFOに乗って、アメリカを侵略しに来るという話で、おそらく世界的にも有名なトンデモ伝説の定番をまじめに映画化しているものである。
ストーリーは内容的には、この手のトンデモ話のほぼお約束の流れになっており、それも尻つぼみではなくある意味、猿の惑星に通ずるペシミズムに溢れたエンディングを迎えるところは、ハリウッドやその亜流のストーリーに飽きたSFファンの溜飲の下がるところである。
この手のナチものの定番、SMちっくなゲルダの正統的な後継者であるビジュアルヒロインもおり、エログロナンセスといった、昨今の映画とは違う昭和のアングラ映画っぽい要素も完備しており、その科学的考察はさておき、戦闘兵器のデザインはかなり高い水準にある。
パロディ要素が強いため、やや登場人物の世界が狭く感じるのはご愛嬌だろう。
誰が観ても面白い訳ではないが、落合信彦や飛鳥昭雄のナチ陰謀説を過去に読んだ事のある人なら、そのビジュアルに十分惹きつけられるであろう。
ハリウッドでは決して製作できないであろう映画がこのように娯楽作品として、鑑賞に堪えるレベルで完成し、上映されることは非常に健全なことだと思う。
この流れを消してほしくないと強く願う。
・ アイアン・スカイ ・・・ 8点
観る人を選ぶが、十分楽しめると思う。(世界の国々で日本人が一番抵抗なく観れる映画であると思う。)
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