2012年2月13日月曜日

ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵


本日、時間があったため宇都宮のムービックスへベルセルクの映画版を見に行ってきた。
特に期待はしていなかったが、十分すぎる内容であった。ストーリーはよく知っているものであるため、まったくオリジナル展開はないが、見せ方が本当によかった。作り手たちは十分に原作世界を理解して再現していると感じた。CGを使用したセルレンダリングも自然にできており、今までの日本アニメではできなかった、モブの動きがそこかしこにあった。
黄金時代は軍隊対軍隊の集団戦闘が多いため、引いたシーンでの群衆の動きがないとすぐチャチくなってしまうものだが、今作はそのあたりも作りこんでいた。安手のオリジナルアニメとは一味違う、劇場版としてはずかしくない作りだった。
キャラクターも原作を生かして、よい再現度だった。キャスカがとくに美しく仕上がっていると感じた。
90分程度の上映時間であったため、話はユリウス暗殺までだが、次回作が見たくなる力作だった。

・ベルセルク・・・9点

今回の映画版とは関係ないが、ベルセルクは黄金時代篇が高く評価されており、後半のどろろ展開はあまり評価が高くない。しかし、丁寧に作りこめば後半のややスケールの小さい話も面白くなると思う。ストーリー的には凝っているものが多いからだ。映画版では難しいかもしれないが、怪獣(使徒)退治の話もなんとかこのクオリティで作っていただきたい。

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