2009年6月28日日曜日

ぼくらの

 久しくスゴくて面白いマンガを読んでいなかったが、鬼頭莫宏著「ぼくらの」は傑作だった。もともとYoutubeの「アンインストール」というアニメ版の主題歌から興味を持ったのだが、昨日10巻まで一気読みして、確信しました。明らかにここ10年で読んだ中でもベスト3に入る傑作でした。個人的にはこれに迫るのは「ベルセルク」くらいの傑作ぶり。こんな作品を5年間気づかずにいるとは、マンガオタク失格ですなw
 内容的には15人の少年少女が地球を守るため謎の巨大ロボ(全長500メートル)に乗り込み、謎の巨大ロボと15戦するというものです。劇中でも語られますがこれは、ジョージ秋山著「ザ・ムーン」をリスペクトした構成を持っています。(1巻の帯には秋山先生からのいい味出した言葉が寄せられています。)「ザ・ムーン」は9人のこどもが巨大ロボでいろんな地球上の悪と戦いますが、ラストで宇宙人と交戦した際に、敗北するという内容でした。スゴイ内容の割りに、ジョージ秋山であることの警戒からかあまり一般に知られていない名作ですが、読んだ当時はすごいと思う反面、こどもを取り巻く環境の描き方や、やや打ち切り感のあるラストに非常に惜しいと感じていました。この「ザ・ムーン」に足りないものを埋め合わせて、再構築したのが「ぼくらの」です。伏線と物語の構成力は非常に高いと思います。おそらく次巻(11巻)で終了する予定ですが、今一番気になる次巻です。(その次はSBR18巻)
 あ、それと昔借りた「ザ・ムーン」まだF先生に返してないような気がするなw

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