2019年12月1日日曜日

ターミネーター ニューフェイト

例によって和歌山に帰ったときタイガー君を誘ってジストシネマに行った。
今回の映画は『ターミネーター ニューフェイト』である。
キャメロンが参加しての二十うん年ぶりのターミネーター2(大ヒットした)からの正当な続編との触れ込みである。
因みにこの2作目を観たがいがため、当時レーザーディスクプレイヤーを買ったりした。あの頃、29インチのブラウン管にS端子接続で観たが、思った以上にショボい画質でレーザーディスクの限界を思いしらされた。たが、今思えばプレイヤーのせいというより、モニターの表示能力の限界だったのだろう。

今回はプロモーションに力が入っていて、かなりネット広告も打っていたので公開前からよく見聞きしたタイトルである。
私は公開後、約1カ月経過してから観たことになる。
観る前に同僚から芳しくない意見を聞いていた。

私の感想としては良かった。物語も面白かった。
古いタイプのアクションだが、十分に堪能出来た。
だが、観た後タイガー君と話すと彼も気に入らなかったようで最低レベルの評価だった。
そんなに酷いとは思わなかったのだが、彼の話と同僚の話から原因が分かってきた。
どうも二人ともヒットした2の後の作品も全部観ていたのだ。
私は2以来このシリーズは未見である。(ないしは完全に忘却している)
この差のようである。
彼らは少なくともジョン・コナーの物語としてこのシリーズを捉えていたのに、今作の展開はそれを完全に無視しているのだ。それがどうしても納得出来ないのだろう。
熱心な信者でなくても、そのシリーズを追ってきた者にはその作品への期待感または世界観との調和がある。それが完全に否定されるのだ。あの『最期のジェダイ』のように。
これでは物語の筋に入る前に拒否してしまうだろう。

幸い私にはそれがない。
新しいレブ9のしつこい描写は別にして、歳をとったサラ・コナーのアクションも、温いシュワちゃんの演技も心地よかった。
それに何にもまして女戦士グレイスが良かった。
これには痺れました。
知らない女優だったが、メチャクチャカッコいい。今までいたようで、実写では初ではないかというビジュアル。
もうこれは観てもらうしかないのだが、シュワ、サラ、レブ9という個性的なキャラを全部喰ってます。
セクシーではないのだが、もうこれはマシーンとしてカッコいいとしか、言いようがありません。
ぜひ、彼女主演で別のアクション映画を作ってほしい。(リアル『キャミー』ですよ。背は高いが。)


・ターミネーター ニューフェイト ・・・ 9点

ほな、また。