かつてこの世の果てでひっそり同人活動を行っていたサークル。それがGPX企画です。そこで大体定期的に作成されていた会報「欲の皮」。そのまぼろしの会報をネット上に再現するブログです。このブログは何人かのGPX企画の生き残りでお送りしています。
2016年5月2日月曜日
キャプテンアメリカ3 シビル・ウォー
GW最初の週末は男泣きのメンバー(ユダ平岡氏欠席)と「キャプテンアメリカ」の最新作を観に行った。
封切り間もない20時の回だったが、人の入りは40人程。思ったより入っていなかった。
「キャプテンアメリカ」はマーベルの中でも気に入っていて、前2作も面白かった。そして、稀有なことに今回も大変面白かった。
「アベンジャーズ2 エイジオブウルトロン」が、今一だったことに反して、良い意味で期待を裏切られた。
「アベンジャーズ」シリーズが主人公格揃いで、話に纏まりがないのと反対に、今作はあくまでも「キャプテンアメリカ」シリーズである。主人公はスティーブになっているため、盛り上げ方も安定している。ちゃんとカタルシスを味わえるようなストーリー展開になっている。
「アベンジャーズ」では、物語上関係のないソーやハルクにも時間を割かねばならず、それが盛り上がりに欠ける結末に繋がってしまったように思う。
今作で噛ませ犬として割をくったアイアンマンには気の毒だが、「キャプテンアメリカ」にとっては、見せ場の多いストーリーだった。
しかし、この映画を「シビル・ウォー」として、「キャプテンアメリカ」の名前を小さくして宣伝している日本の配給会社はどういうつもりなのだろう。
まるで「アベンジャーズ3」として売りたがっているようだ。
はっきり言って、マーベル映画で今一番面白いのは、もはや「キャプテンアメリカ」になっているのではないか。変な話だが、日本人に一番受けるのは高潔で悲劇的なキャプテンアメリカというキャラに違いないと思うが。
今回のマーベル映画シリーズは「アイアンマン」から始まっているのは事実だが、アイアンマンはシリーズを終えて、物語の中では戦うモチベーションを有しておらず、狂言回しになっているに過ぎない。
ただ、キャプテンアメリカだけは、今後来るであろうカタストロフに向かって、更に進んで行きそうである。彼の最後が今マーベル映画シリーズの完結編となるような気がする。
そんな暗い予感を抱かせる予想以上の大作であった。
・キャプテンアメリカ シビル・ウォー ・・・ 9点
次回は「デッドプール」、「シン・ゴジラ」、「インディペンデンスデイ2」でお会いいたしましょう。
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