2013年10月21日月曜日

市井の業(カルマ)

最近、町で一風変わった人を見ることがある。
先日の夕方、セブンイレブンで6歳と4歳くらいの男の子を連れた40歳前後の父親がいた。何故か店の中に響くほど、父親は長男を叱っていた。
「お前は”エナジーの種”を買うと言ったのだから、それ以外を欲しいというのは嘘をついたのと同じだ! 決めたことは守れ!”エナジーの種”以外は買わない!」
最初は特に変にも思わず、普通の躾かと思っていた。
弟には「お前は特に何かを買うと言っていなかったから、何でも買ってやる」と言っていた。
しかし、長男も承服できないようで”エナジーの種”を買うと言わず、黙っている。
父親は何度も、何度も「”エナジーの種”なら、買ってやろう~」と繰り返している。
しつこい位繰り返すので段々その様子は、ファウストに魂を差し出せと迫っている悪魔メフィストに見えてきた。
親父の声だけが店内に響く「”エナジーの種”なら買ってやろう~」
セブンイレブンの店員の顔にも困惑の色が広がっていた。

※店員によっぽど”エナジーの種”とは何か訊いてやろうと思ったのだが、その場の雰囲気的に訊けなかった。後日判明したところによると、ガムのようだ。ガムならどれを買ってもよさそうなものだ。長男の承服できない気持ちも至極全うかもしれない。


実家と宇都宮の行き来には中央自動車道を使っているのだが、岐阜から長野へ抜ける途中の峠にあるのが「神坂(みさか)PA」である。何気にそのロケーションと店の雰囲気がいいことから、必ず立ち寄るスポットなのだが、先日そこでこれまた業の深い人を見た。
その人は30代半ばから40くらいの女性だった。やや流行の終わったでっかいサングラスを掛けて、パーキングエリアの自動販売機の前のベンチで一人飲み物を飲んでいた。気だるげな雰囲気をかもしていた。
その時は特に注意していなかったのだが、 その女性が先に駐車場から出て行った。
その車が前を横切ったときに助手席のドア一面にシェリル・ノーム(マクロスF)のイラストが・・・
なんでだっ。
本人の風体から繋がらないのと同時に、今の時期(放送が終わってかなり経ちますよね)に何故シェリルのイタ車・・・。
世界には計り知れないことが、まだまだあるようだ。